転職エージェントには「どの段階」で相談に行くべき?意外と知らない活用方法


最近は「転職活動を始めよう」と決断すれば、転職サイトや転職エージェントなどさまざまな方法で転職活動をスタートすることができます。
しかし転職をするとき、一番悩み時間がかかるプロセスが「転職するのかしないのか」を決断するときなのです。
多くの人は転職エージェントは「転職しよう」と決断した人が足を運ぶ場所だと思っています。
しかし実は転職エージェントは、その前段階から活用することで、より効率的な転職活動を始めることができるのです。
今回は、意外と知られていない初期段階の転職エージェント活用方法を、解説していきたいと思います。

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転職エージェントの第一歩は「話をする」

転職エージェントは、転職者と転職先の会社を合せる仲介者になります。
転職者と企業のお互いのニーズが、合致することが最終的な目標です。
そのため、転職者は自分のニーズである「転職先に求めること」や「やりたいこと」が明確にならなければ、転職エージェントの門をたたくことはできないと思っている人が多いのではないでしょうか。
しかし、「転職先に求めること」や「自分にできること」をはっきりと伝えられる状態まで一人で煮詰めることができたのなら、転職活動の半分は終わったようなものかもしれません。
自分を客観的に評価し、冷静に分析することは意外と難しいことなのです。
転職エージェントは、転職サイトのように相手が画面ではなく、生身の人間が相手になります。
そのため、最初は「話をする」ことから始まるのです。
話の内容は、転職先や転職に求めることである必要はありません。
むしろ具体的ではない「自分の気持ち」を話しながら、転職エージェントの担当者と一緒にポイントを絞っていった方がお互いにいいでしょう。
なぜならば、転職エージェントの担当者とは二人三脚で転職活動を進めていくことになるからです。
話しをしながらお互いの人間性を知り、転職についての考えを知ることができます。
転職エージェントを初めて訪れるときは、転職についての考えがうやむやな状態でもかまいません。
ただ、自分の気持ちに素直になり、ストレートに担当者に伝える姿勢が大切なのです。

転職エージェントは「自分の希望と現実を合致させてくれる場所」

転職エージェントを訪れる人は、2つのタイプに分けることができます。
一つ目は、自分のスキルや経歴に自信があり、転職先についても具体的な希望やイメージを持っている人です。
二つ目は、全く逆のタイプで転職初心者や転職に対して恐怖を感じているため、一緒に戦ってくれる協力者を求めている人です。
一つ目の「自信があるタイプ」は、希望職種や企業規模をしっかりと伝えることができます。
一方、強い希望を持っているため、柔軟性に欠ける部分もあります。
一つの会社で長年勤めあげ、自信を持って転職活動を始めた人の中には「井の中の蛙大海を知らず」の状態になている人も少なくありません。
前の会社では「できる人」であっても、転職エージェントの担当者から見れば「ごく平均的なスキル」であることもよくあることなのです。
また、二つ目の「自信がないタイプ」は、自分を過小評価している傾向があります。
話しを聞いてみると「できる範囲がとても広く、希望職種以外でも通用する人」ということもよくあることです。
転職エージェントは、自分の希望や思い込みを一度リセットし、希望と現実をすり合わせてくれる場所でもあるのです。

転職エージェントは希望職種や希望業種が決まっていなくても活用できる

転職エージェントで一通りの話をすると、担当者は長年の経験から人柄やスキルを分析します。
転職についての思いや計画が明確になっていないとしても、社会人としての常識や印象がよければ紹介できる企業はみつけられるでしょう。
それと同時に、転職者を客観的に分析するためにアンケートの記入を求められることがあります。
転職者の多くは、自分が知っている職種の中から「希望職種」を探そうとします。
しかし、アンケートや会話の中から「希望職種」ではない「適した職種」を紹介されることもあるのです。
具体的な職種を希望しないことで、自分では気がつかなかった新たな可能性に気がつくこともあります。
転職エージェントは、転職先を紹介するだけでなく、転職に関するさまざまなアドバイスをしてくれることもあります。
転職エージェントに頻繁に足を運び、担当者との壁を低くしていくと、より深いアドバイスを受けることができるかもしれません。

まとめ

今回は、転職エージェントには「どの段階」で相談に行くべきかについて、解説してきました。
転職エージェントの担当者は、面接担当者ではないため、合否を判断されることはありません。
しかし、話しをしたり何度か会う中で「社会人としてのレベル」は判断します。
転職エージェントを訪れたときには「自分はお客様」という態度ではなく、「一人の社会人」として礼儀をもって接し、この人は転職できる可能性が高いなと思わせるようにした方がいいですね。