面接では、人柄や印象を中心に評価をします。
しかし、その人が持っているものを見ると価値観や常識がそれとなくわかることもあるのです。
今回は、転職面接で「常識がある人」と思われるポイントについてお話しします。
冬の転職活動なら「コート」もビジネス仕様にする
冬に転職活動をするならば、コートも必要です。
コートを持っている場合は、コートは会社に入る前に脱いで半分にたたんで腕に掛けておきます。
会議室に案内されたら、バッグの上に軽くたたんでのせておきましょう。
転職活動中は、スーツを着ています。
コートもビジネス仕様のものを選ぶようにしましょう。
面接担当者が高齢だったり役職が上の方の人だと、コートの長さをチェックされることがあります。
ビジネスの場では、ロングコートの着用を求められることがあります。
顧客訪問のときでも、きまりを重んじる人はロングコートを着ていきます。
長さが膝まであれば、ロングコートとして使っても問題ないでしょう。
ただ、若い人の中には腰までのハーフコートやピーコートを着てくる人もいます。
ときには、ダウンジャケットをスーツの上に羽織ってくる人もいますが、面接担当者によってはマイナスの印象を受けてしまうかもしれません。
かといって、ビジネス用のコートは高価です。
採用が決まって、賞与をもらってから長く使える上質な黒いロングコートを購入したほうがいいでしょう。
黒いカシミアのロングコートを一枚持っておけば安心です。
カシミヤは軽く、コンパクトにたためるため持ち運びにも便利です。
また、黒を選べば冠婚葬祭にも使うことができます。
もしも、ダウンジャケットやピーコートしか持っていないようであれば、会社近くまで着て駅のコインロッカーに預けておいてもいいでしょう。
マナーは転職者の採用とは関係ないと思う人もいますが、人事を担当する総務部のスタッフは、日頃から冠婚葬祭に携わっています。
そのため、着ている服装や持ち物などの細やかな点にも目がいく傾向があります。
「知らなかった」や「これくらいは大丈夫」ということがないようにしたいものです。
バッグは「自立できる」もの
面接で使うバッグは、ブランドよりも素材が大切です。
綿地のブランドトートバッグを持ってい来る人がいますが、面接には適していません。
ノーブランドであっても、革製のバッグの方がいいでしょう。
面接を受ける部屋に案内されたら、自分のバッグの扱い方に注意しましょう。
日頃から自分のものを乱雑に扱っている人は、面接の場でも知らぬ間に床にポンと置いてしまいます。
転職活動中に持ち歩く男性用のバッグは、比較的厚みがないため自立しにくいものが多いようです。
女性は、日頃からバッグを持ち歩く習慣があるため、バッグの扱いには慣れています。
しかし、男性は現金を直接ポケットに入れる人も多く、バッグの扱いには慣れていません。
そのため、面接で会議室に入ると自分が座った椅子の隣の椅子の上にバッグを置いたり、ひどい人はデスクの上にバッグを横にして置いてしまったりするのです。
面接担当者が会議室に入ってきたとき、もしもデスクの上にバッグを置いていたら、その時点で不採用になる可能性が高いでしょう。
バッグは、床の上に置くことが原則です。
床にポンと置いても、底面が広ければ倒れずに立った状態を保つことができます。
自立できないバッグは、自分が座った椅子の足に立てかけておきます。
そのとき、バッグの口が閉まっていることを確認します。
男性女性に限らず、バッグの口が開いたままの人は「だらしがない印象」を受けます。
まとめ
自立できるバッグもカシミヤの冠婚葬祭対応コートも高価なものです。
しかし、一つ持っていればずっと使うことができます。
社会人として必要な物はなにかを考え、必要な物にしっかりとお金をかけられるということも、社会人としての評価を高めることになるのではないでしょうか。