転職面接でよく出る質問「今後の目標」に隠された本当の意味とは?「将来の夢」や「将来のキャリアプラン」なども同様に対処すべし!


転職面接では、社会人としての今後の目標をしばしば聞かれます。
「今後の目標」を聞かれると、とにかく前向きな目標を答えようと思いがちですが、実は面接官が「今後の目標」を聞く裏には、本当の目的が隠されているのです。
「将来の夢」や「将来のキャリアプラン」なども同様です。

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今後の目標はなにか聞かれても、

「めんどくさいなー、おたくに入ることが目標だよ」

なんていう本音があるかもしれません。
気持ちはわからなくもないです(笑)
でも、そこには、面接官なりの質問の意図があります。
冷静に、戦略的に回答するように心がけましょう。

今回は、そんな「今後の目標」、「将来の夢」や「将来のキャリアプラン」という質問について、具体例をあげて、「今後の目標」、「将来の夢」や「将来のキャリアプラン」に隠された本当の意味と上手な答え方について解説したいと思います。

「長期間の勤務が可能か」をみている

転職者の中には、ある程度実務経験を積んだら独立を連想させるキャリアプランを持っている人もいます。
しかし、転職活動とは自分を採用してくれる会社を探す活動であるため、いずれ退職して独立する予定をわざわざ伝える必要はありません。
採用担当者からすれば、

「せっかくお金と時間をかけて育成しても、独り立ちできるようになったら退職していくつもりだ」

と思ってしまうからです。
キャリアプランの中に「独立」「開業」が含まれていたしても、退職を連想させる言葉であるため、面接では使わないようにしましょう。
あくまでも面接の中で話をすることは、

「私は前職では営業部門のリーダーでした。今後は、製造部門の実務経験を積んで、営業と製造の両方の部門をつなげる人材になりたいと思っています。」

など、「社内でのこと」と認識しておく方がいいです。

また、どのような人材になりたいかは伝えても、その後のプランまでは伝える必要はないでしょう。
また、前職での経験が新しい職場で有効に使うことができるキャリアプランになっていることで、退職や離職を一切連想させないので、おすすめです!

「会社のビジョンと一致しているか」をみている

すばらしい目標であっても、会社が求めるものとかけ離れていては印象が良くありません。
会社は組織であることを忘れずに、組織に合ったキャリアプランを伝えると好印象でしょう。

例えば、海外進出を目指している会社ならば、海外で働くキャリアプランが合っています。
海外進出を積極的に目指していて、今後入社する中途の方に期待しているのが海外での仕事なのに、

「日本の伝統を大切に守りたい」

と伝えれば、会社の目指すところとはズレてしまっている印象を与えます。
採用担当者に好印象を与えるキャリアプランを考えるためには、会社の将来像をしっかりと見抜いておくことが大切なのです。
なので、反対に、

「私は前職でも語学力を生かしてまいりました。引き続き語学力を磨き続け、いずれは海外で働くことを目標にしています。」

などというと、海外進出を目指している会社にとっては、とても心強いものです。

近年は、語学力がある学生がとても増えています。
語学が堪能なだけでなく、語学を使って何ができるかをアピールすることができれば、なおいいでしょう。
語学力というと英語を連想しますが、ビジネスの場では多少文法に問題があったとしても、英語を使った交渉能力(営業能力)が高い人の方が「できる人」になります。
過去の経験の中で、自分が海外で実績を出した経験があれば、積極的に面接で話してみましょう。

「現実に沿って考える力があるか」をみている

転職者の年齢や経歴は人それぞれです。
前職で十数年の勤務歴があれば、今後の目標は人材育成かもしれません。
一方、勤務数年で転職活動をしているならば、まだ自分自身を伸ばすキャリアプランを持っていても不思議ではありません。
自分の立場や経験に見合ったキャリアプランを持っていることは、社会の現実を知っていることでもあるのです。

「私は、前職で経理を20年やってまいりました。今後は、今までの経験を後輩たちに指導していきたいと思っています。」

というような今後の目標は、勤務歴が長かった人のキャリアプランです。
自分の実績を認識し、今後は求めるのではなく与える立場になりたいと言っています。

転職面接をしていると、若い世代の人が身の丈に合っていないキャリアプランを堂々と話すことがあります。
面接をしている採用担当者は、社会人経験も会社員人生も相当長い人がほとんどです。
身の丈に合っていないキャリアプランを言う人は、

「井の中の蛙大海を知らずというか、世間のことがまだわかっていないなー」

と思われてしまいます。
また、若い人に多い失敗が「調子に乗ってしまうこと」です。
今後の目標を話しているとき、面接官の中には、

「若いのにそんな考え方を持てるなんて、すばらしいね!」

とほめてくれる人もいます。
しかし、そこで調子に乗ってしゃべり過ぎてしまうとよくありません。
面接官は多少多く褒めて気分を良くさせることで、本性が出るタイミングを待っているのです。
自分が気持ちよくしゃべっていることに気が付いたときには、要注意のときだと思いましょう。

まとめ

今回は、転職活動の面接でよく聞かれる「今後の目標」、「将来の夢」や「将来のキャリアプラン」に隠された本当に意味について解説してきました。
転職面接で「今後の目標」、「将来の夢」や「将来のキャリアプラン」を聞く目的は、会社に対して何を求めているのかを知るためでもあるのです。
高すぎる目標は、会社としても受け入れることが難しいかもしれません。
理想と現実とをうまく調和させて、印象のよいキャリアプランを考えてみてください。