転職の回数が多い人に!「マイナスの影響を与える転職」「プラスの影響を与える転職」との違い


転職の回数は少なければ少ないほど「いい」と言われていますが、「いい」という意味はさまざまな意味を含んでいます。
面接担当者は、一概に転職の回数だけで転職者の実績を評価しているわけではありません。
今回は、転職の回数がマイナスの影響を与える場合と、プラスの影響を与える場合との違いについてお話しします。
転職の経験と採用担当の立場の経験をもとに執筆しています。

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転職の回数が多く「転職にマイナスの影響を与える転職」とは

以前は、転職の回数が多い人は、それだけでマイナス評価につながっていました。
しかし最近は、一つの会社に長年いただけでは評価されないようになりつつあります。
逆に、一つの会社に長くいたということは「安定志向」であるとも考えることができるため、新しいことへチャレンジするパワーが足りないと評価される可能性もあるのです。
ただ、むやみやたらに転職の回数が多い人はマイナス評価を受けることになります。
面接担当者は、転職の回数よりも「経歴の一貫性」に注目するのです。
転職回数が多くても、ただ会社を変わっているだけで職務内容に大きな変化が見られないならば、経歴に一貫性があるといえるでしょう。
会社も職務内容もコロコロと変わっているならば、常に初心者であり実務については新入社員と変わりません。
会社としては、中途採用で採用するメリットがなくなってしまうのです。
転職の回数が多く、経歴に一貫性がない人は「マイナスの影響を与える転職」を繰り返してしまったことになるでしょう。
もしも、経歴に一貫性がないマイナスの転職を繰り返してしまったことに気がついたのならば、今までの自分の経歴の中から共通していることを少しでも抜き出してみましょう。
転職面接は数十分しか面接担当者にアピールする時間はありません。
マイナスの印象を少しでも残さないためにも、事前に共通点を探し出して積極的にアピールしてくることが大切です。
もしも、何も共通点が見いだせなかったとしたら、社会人として培ってきたことをアピールする方法もあります。
経歴に一貫性がない人でも、新入社員に勝てることがあります。
それは「社会人としての経歴」です。
仕事内容や職務はバラバラであっても、会社組織の一員として働いてきたことは実績になります。

転職の回数が多くても「転職にプラスの影響を与える転職」とは

転職にプラスの影響を与える転職とは、転職のタイミングに合理性がある場合です。
例えば「結婚を機に転職している」や「資格取得に伴って資格をいかせる職場に転職している」などがあげられます。
転職とは、本来は前向きな行動です。
人生を前にすすめるための転職を繰り返しているならば、前向きに進み続けている人であることがわかります。
自分の転職に自信を持っている人は、すべての転職について明確な理由を持っている傾向があるのです。
無意味な転職ではなく、一つ一つの転職に意味があるならば、それはプラスに評価されるでしょう。
また、経歴に一貫性があり、右肩上がりに実績を重ねていることを伝えることができれば、転職の多さが逆にアピールポイントになります。
転職は、自分が希望しても相手が求めてくれなくては成立しません。
転職の回数が多い人は、言い換えれば「求められることが多かった人」といえるのです。

転職に何を求めるかを考えておけば無意味な転職は防ぐことができる

転職は「職を変えること」です。
しかし実際は、職を変えるのではなく「会社を変えること」がほとんどではないでしょうか。
職は、自分が好きで就くものであり、職を手にするまでには努力も必要であるため、そう簡単に変えられるものではありません。
しかし、会社は職を手にするための「場所」と考えるならば、変えることのハードルは高くないのかもしれません。
会社を変えることは、職を手放さないための一つの手段ともいえるでしょう。
自分の転職は「何のためにするのか」を考えてみれば、職を手放すような無意味な転職はなくなるのではないでしょうか。
「「職は守り続ける」そのために会社からは離れる」という転職ならば、経歴の一貫性は持ち続けることができるのです。
転職するときには、何を一番に守りたいのか、何を求めすのかを明確にしておく必要があります。
なんとなく転職をしても、転職の回数は増えるばかりです。

昔のように「一つの会社に長く勤めることが素晴らしい」と考える人は少なくなってきました。
しかし、会社を変えながら「一つの仕事を長く続けること」は意外と大変なことです。
転職するときには、メリットとリスクを考え、長いスパンで考えたときに「この転職は自分のためになるのか」を判断することが無意味に転職の回数を増やさないコツなのではないでしょうか。

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