求人情報の中でみつけた「気になる言葉」の本当の意味とは?転職活動をするなら知っておきたい求人サイトの見方


転職活動を始めると、たくさんの求人情報を目にすることになります。
ハローワークの求人票は、掲載される項目が決まっているため、さほど「気になる言葉」をみつけることはありませんが、転職サイトや情報誌などでは「気になる言葉」や「気になる数字」を目にすることがあります。
気になる言葉は、転職者の心をわしづかみにする魅力的な言葉であることが多いのですが、果たしてそのまま鵜呑みにしても問題はないのでしょうか。
今回は、求人情報で目にする「気になる言葉」に隠された本当の意味について、解説していきたいと思います。

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「実力主義で評価します」には厳しさが隠れている

転職活動をする人の中には、前の会社でそれ相当の結果を出してきた人も多いのではないでしょうか。
「自分ならばもっと上を目指すことができる」という動機で、転職を決意する人もいるでしょう。
上昇志向が高い人にとって「実力主義」や「成果主義」という言葉は、とても魅力的に聞こえるものです。
一定のスキルを条件に登録ができる転職エージェントや転職サイトの求人情報には「完全実力成果主義」など強いインパクトを与えるキャッチフレーズを目にすることがあります。
しかし「実力主義」という言葉には、厳しさが隠れているものです。
前の会社では、トップを争う成果を出し続けることができたとしても、転職先は前の会社とは環境も条件も違います。
実力主義の会社の中で鍛えられた同僚に囲まれながら、成果を求められる生活が始まるのです。
求人情報に「実力主義で評価します」と書かれているときには、「評価」の種類をしっかりと調べてから応募するようにしましょう。
「評価」が昇格に関する評価なのか、それとも年収に直結させる評価なのかによっても、大きな違いがあります。
20代や30代の若い転職者ならば、多少収入に影響が出ても「実力主義」の方が刺激ある毎日を送ることができるからメリットが大きいと考えることもできます。
一方、家族を養う必要がある転職者は、収入に影響が出てしまうと生活にも影響を及ぼしかねません。

「大量募集」には大量退職が隠されている可能性

「募集人数が1名の求人よりも3名の求人に応募したほうが、より合格率が高くなる」と思い、仕事内容や通勤時間よりも「募集人数」に目が行ってしまう時期がくることがあります。
とくに、転職活動を始めて数カ月がたち、何社か不採用が続いてしまうと「とにかく早く内定をもらいたい」という焦りが出始め「募集人数」にばかり目が向くようになるのです。
求人情報をみていると「大量採用」や「「大量募集」という言葉を目にすることがあります。
たくさんの人が採用されるならば、多少スキルが足りなくても人数を確保するために採用されるのではないかと思い、とりあえず応募してしまいたくなるかもしれません。
大量募集している企業は、たしかに合格率は高い傾向があります。
しかし、大量募集するということには理由があるはずです。
大量募集の理由が「新規事業立ち上げのため」と書かれていると、つい納得したくなります。
しかし、会社が新規事業を立ち上げるときには、社内から優秀なメンバーが選ばれるものです。
入社したての人に、新規事業を任せる会社は少ないでしょう。
つまり、大量募集されるということは「大量に採用しなければならないくらい人が足りていない」という事実がある可能性があるのです。
こういった会社は「すぐに辞められる」ことがわかっているため、最初から多めに採用しておきます。
離職率が高い会社は「多めに採用しておく」傾向があります。
「大量募集」の言葉が目についたときには、離職率についても調べてみるといいでしょう。

応募方法が「履歴書送付」と書いていある場合はスピード重視

求人情報をみて、気に入った会社があれば応募します。
応募方法も求人情報に書かれていることがほとんどです。
「電話連絡の上、履歴書送付」や「履歴書送付」と書かれていることが多いのではないでしょうか。
「電話連絡の上」と書かれているときには、必ず事前に電話をしてから郵送するようにしましょう。
とくに注意が必要な応募方法が「履歴書送付」とだけ書いてある場合です。
原則としては、電話連絡は不要という意味になりますが、求人情報が公開されてから日数が経過している場合は、電話で「応募できるか」を確認してから郵送したほうがいいでしょう。
なぜならば、転職情報は時間単位で更新されるものです。
人気の求人は、公開されてすぐに大量の応募がくるため、わずか数日で応募が打ち切られていることもあります。
転職活動中は、郵送代や履歴書を記入する手間が想像以上に負担になります。
無駄なお金と手間をかけないためにも、「履歴書送付」という言葉をみつけたときにはすぐに郵送するか、「応募の可否」を確認してから応募するようにしましょう。

まとめ

今回は、求人情報で目にする「気になる言葉」に隠された本当の意味について、解説してきました。
転職は、「落ち着いて働く場所」や「自分がいいと思う会社」に出会うために行うことです。
焦りや思い込みから「気になる言葉」を都合のいいように解釈し、無駄な手間と時間を費やさないためにも、「響きのいい言葉」や「魅力的な数字」に隠された本当の意味を見抜くことが大切です。