転職面接は、新卒採用よりもプロセスが簡略化されていることも多く、一つ一つの面接の比重が大きくなっています。
そのため面接担当者が、ちょっとしたことからひとつ「残念!」と思ってしまうと、面接が終わるまで残念なことが面接担当者の心に残ってしまい、足を引っ張り続けることもあるのです。
せっかく書類選考に通過し、しかも面接対策をしていて、ほんのささいなことで、面接感の印象が悪くなるのは、非常にもったいないことですよね。
そこで、今回は、面接中に感じる「残念なこと」を挙げ、対処法について、解説していきたいと思います。
過剰な笑顔と相づち
面接では、よい印象を残したいと思うあまり過剰な笑顔をし続ける人がいます。
面接が始まった時から意識的に口角を挙げたり、一時期流行ったアヒル口をする人もいます。
しかし、面接は真面目に真剣に取り組むものです。
最初から笑顔でいることは不自然な印象を受けます。
面接担当者は、面接の始まりに雑談をすることがあります。
この雑談は評価の対象ではなく、お互いの緊張をほぐす目的があります。
雑談のときに、「楽しい」と思ったら自然と笑顔になります。
最初から過剰な笑顔でいられると、面接担当者側からみれば、
「なんでこんなへらへらしてるんだろ。初めてあったのに、敬意がないなぁ。」
と思ってしまうこともあるのです。
また、面接担当者が質問しているとき、
「えーえー」
と相づちを打つ人がいます。
適度な相づちは、潤滑なコミュニケーションに効果的です。
しかし、「えーえー」と言ったり「なるほど」と声を出す相づちはタイミングがとても難しいのです。
特に、年配の方の中には、「なるほど」というリアクションが嫌いな方もいらっしゃいます。
面接担当者が話しているときには、ときどきうなづく程度の相づちがいいかもしれません。
退出時の片付けと靴音
面接が無事に終わり、部屋から退出するときは渡された資料などをバッグにしまいます。
資料を手に持ったまま会社外に出ていくことはやめましょう。
面接が終わった後、会議室から退出する順番は転職者のあとに面接担当者になります。
つまり、転職者がバッグに資料をしまい終わるまで面接担当者は転職者の動きをみています。
人に見られながら片づけをすることは緊張するものです。
しかし、このときこそ落ち着いてゆっくりと片づけをしましょう。
慌ててバッグから物を落としたり、バッグが全開になって中身を見られてしまった方が恥ずかしいものです。
「優雅な動きを見てください」
と心の中でつぶやきながら、ゆっくりと片づけましょう。
だれも、こいつ早く片付けろよとは思いませんし、仮にそう思われるようなら、その面接は面接の中味でもう不合格になってしまった場合のみです。
そして、片付けが終わったら面接担当者の方に向かって、
「ありがとうございました。失礼します。」
と挨拶をします。
戦略的にも、ここは慌てず、余裕を見せてください。
それもひとつのPRです。
あと、特に女性に多い残念なことは、靴音です。
履きなれないハイヒールのせいか、歩くたびにかかとが床に強く落下し、大きな音がなるのです。
転職者自身も音の大きさが気になるようで、妙な歩き方をして退出します。
秘書や受付に転職する場合は、歩き方や立ち振る舞いも評価の対象になります。
せっかく面接がうまくできたとしても、最後の靴音で評価を落としてしまってはもったいないことです。
靴選びは、慎重に行うようにしましょう。
特定の面接担当者にしか目線を合わせない
転職面接には、3人ほどの面接担当者が入ります。
主に役職がある人たちなので、転職者よりもかなり年上の人ばかりです。
そんなとき、
「えー、どの人に目を合わせたらいいんだろ・・・」
って思いますよね。
特に、転職面接に訪れたとき、面接担当者の中に自分と歳が近い人がいると安心します。
つい面接中も、若い担当者ばかり見てしまうこともあるのです。
しかし、合否の決定権を握っている人は歳が一番離れている人であることが多いでしょう。
自分と目を合わせようとしない人に、普通人間はいい印象は持てないかもしれません。
「怖い」と思っても、できるだけ面接担当者全員に視線を配るようにしましょう。
まとめ
今回は、転職活動の面接で「残念!」と思われる3つのことを解説してきました。
面接は緊張するため、自分でも思ってもいなかった行動にでてしまうこともあります。
面接担当者は面接をいくつも経験しているため、緊張からくる失敗とそうでない失敗を見抜く目は持っているでしょう。
残念な失敗を防ぐためにも、本番を意識した練習をしておくことも一つの対策方法です。
せっかく書類選考も通過し、面接対策もバッチリなのに、本当にほんのささいなことで、残念な印象を持たれてしまうことはさけたいです。
慌てず、ゆっくり、余裕を持って、面接に挑んでください。