転職先が決まったのに会社を退職できない!?スムーズに退職するためには「根回し」が重要!


いつかは転職がしたいと思いつつも、会社に迷惑をかけないタイミングを余りにも見計らっていると時に絶好のチャンスを逃すことがあります。
せっかくやってきたチャンスを成功させるためにも、職場をスムーズに退職できる「根回し」と言う「交渉術」を覚えておきましょう。
貴方に訪れた「転職チャンス」を確実に掴むために何よりも重要なスキルになります。

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空気を読むのは場だけではなく人と人の間にもある

「空気を読む」と言う日本社会に必要不可欠なビジネススキルがあります。
何もビジネススキルに限ったことではありませんが、職場のコミュニケーションを円滑に進めるためにはとても大事なスキルです。
例えば、社内がピリピリしている時に、

「次の社内旅行どこにする!?」

なんて話そうものなら、

「今話すことじゃないだろう!」

と非難を浴びてしまいますよね。
いくら期日が迫っていて優先順位が高いとしても、こと「空気を読む」と言う面においてはその場の雰囲気を重視しなければなりません。

この職場の雰囲気とは「場」だけではなく、人と人の間においても重要なのです。

貴方という逸材を無くす会社のダメージ

貴方にとって「転職」とは前向きな選択であるかもしれません。
しかし、会社にとってみると大切な人材が一人失われると言う大きな損失になるのです。
いくら回りが転職に対して背中を押してくれる発言をしたとしても、貴方と言う貴重な存在にポッカリ穴が空いてしまうわけですから、言葉とは裏腹に残された人にとっては業務の負担が少なからずあるでしょう。
例え他のサポートが早急に入るとしても、コミュニケーションをまた最初から構築していかなければならず、本来の業務以上の手間がかかってしまうことからは逃れられません。
その他にも組織図やデスク回りやらと、小さな事から大きな移動まで様々な変化が起こります。

このように少なからず迷惑をかけることが必ず発生してしまいますので、その辺を考慮しなければ円満退社とはならないのです。
職場にもよりますが、自分が残された側の立場にたって考えてみると、いかに根回しが大切なのかが見えてきます。
そしてそれがスムーズな転職へとつながるのです。

同僚への根回しが重要なワケ

会社には就業規則があります。
例えば、退職の1か月前までには申し出なければならない等です。
就業規則ですので、遵守しなければならないことですが、もし貴方にとって想像以上の好待遇の転職先が突然目の前に現れたらどうしますか?
やはり一刻も早く転職したいと思いますし、先方のスケジュールにもできるだけ合わせたいと思うでしょう。

仮に、もし貴方が現職場で回りの同僚にある程度転職をほのめかしていたら、同僚の間でもいつかいなくなるかもしれないと言う心構えができますよね。
しかも、前向きな転職であれば心から応援してあげたいのも、一緒に汗水働いてきた同僚ならではだと思います。
そんな同僚に対して、

「いつか転職になって迷惑かけるかもしれないから…」

と、普段から気遣ってあげていたらどうでしょう。
突然の転職のチャンスにも、心から応援してくれるかもしれませんね。

もしくは、迷惑かけることを前提に事前に食事をご馳走したりプレゼントを渡しておくなどして心遣いを見せるのも大切です。
何もしないで退職するよりかは、事前になんかしら気を遣っている方が心象が悪くなりません。
また、貴方の味方になってくれて万が一のトラブルにも対応してくれるかもしれません。

同僚だけではありません。一番重要なのは上司です。
会社と自分との間に立ってくれる上司に一番気を遣うべきとも言えます。

何よりも優先したい上司への根回し

同僚に退職をほのめかすように上司にも伝えられたら苦労はありませんが、こと上司となると気軽に転職の話はできませんよね。
そんな場合は「夢」を語るのがポイントです。

「自分は大きな夢を持っている、もちろん今の会社でも精一杯やってはいるが、大きな夢を叶えるにはもっとチャレンジがしたい」

などです。
転職と言う言葉を使わなくとも、そのニュアンスは上司には伝わるでしょう。
ここでも現状を回避したいと言う思いではなく、あくまでも前向きの選択であることが重要なポイントです。
こんな話をされれば上司も背中を押さずにはいられませんよね。

これが貴方と人との間における「空気感」です。
この空気感を事前に根回ししておくことが転職を成功させるために重要なことなのです。

現在の会社での気遣いが貴方の全て

人間というものは、想像の範囲外の急なできごとに苛立ちを感じるものです。
それはある程度認識しておきたい、安全圏で進めていきたいと言う防衛本能のようなものです。
転職する側にとって、この人間特有の防衛本能外の衝撃を与えてしまうと反発を起こしかねません。
せっかくの転職チャンスも上司や同僚の反感を買い、白紙になってしまうこともありうるのです。
先ほど述べた「就業規則」も遵守しなければならないものですが、もし貴方のこの空気を読む交渉術がうまくいっていたら、ちょっとしたイレギュラーが起こっても認めてもらえるかもしれません。

まとめ

いつ何時素晴らしいチャンスが降ってくるかわからないのです。
そのチャンスを掴むためには事前の「根回し」が重要になってくるのです。
根回しと言うと言葉の響きにマイナスなイメージがあるかもしれませんが、要は事前に了承を得ておく「交渉」と言うことです。
最終ゴールである転職の成功と、元の会社にいる人たちにできるだけ迷惑をかけないための『気遣い』とも言えるのです。
ここまで気遣いができてこそ一人前のビジネスパーソンですし、貴方の転職を心から納得できる残った人たちの安心材料にもなります。