転職活動は、平均して半年はかかるといわれています。
しかし、半年も無職であることは経済的にも精神的にも苦痛なものです。
今回は、わずか3カ月で転職を終わらせるスケジュールを紹介していきたいと思います。
活動を4ステップにわけることで、無駄のない動きをすることができるんです。
ステップ1 転職活動の土台固め
転職の土台固めは、2週間で終わらせましょう。
土台固めとは、転職活動をスタートさせるための準備です。
具体的には、転職する目的を明確にし、転職したい業界や職種を考えます。
仕事内容を具体的に考えてみることで、優先しなければならない項目とあきらめてもいい項目がわかりやすくなります。
例えば、「食品業界で経理をやりたい」と考えたとします。
理由は、「食品業界ならば、副産物がもらえるかもしれない。さらに経理ならば、職務経験が活かせる」と思ったからです。
しかし、3か月間の転職活動では、すべての希望を叶える転職先をみつけることは難しいでしょう。
そこで、優先しなければならない項目とあきらめてもいい項目とを振り分けてみるのです。
「副産物がもらえる」という希望は、「食品業界ならば、賞味期限が近づいた商品を社員ならもらえるのではないか」または、「社員割引で安く購入することができるのではないか」ということです。
転職の目的で優先すべきは「仕事」です。
転職の副産物は魅力的ですが、優先順位は低くなります。
一方、「経理」は譲れない項目です。
自分の経験と転職先での職種を一致させておくことは、転職活動を短くする大切な要素です。
また、土台固めには書類作成も含まれます。
履歴書と職務経歴書を作成しましょう。
職務経歴書は、作成しながら自分の強みやアピールポイントを確認してみると一石二鳥です。
そして、書類作成が終わったら転職活動に使えるサイトに登録をします。
最初は、サイトを選ぶのではなく「とにかく登録」してみることが大切です。
サイトは、使いながら選りすぐっていくほうが時短になります。
ステップ2 情報収集
情報収集は1カ月程度かけましょう。
情報収集は、面接のように活動が目に見えて進むわけではないので、つい省力したくなりますが、情報収集をきちんとしておくことで、後々の活動を効率よく進めることができます。
情報収集は、転職に関する情報だけではありません。
在職している人ならば、退職に関する就業規則も調べておきましょう。
せっかく転職先が決まっても、退職できなかったら大変なことになります。
転職に関する情報収集の手段は、インターネット以外にもたくさんあります。
会社四季報からは、企業情報をデータで把握することができます。
社会人経験のある転職者だからこそ、会社四季報のデータを有効活用できるのではないでしょうか。
また、転職フェアや友人からの情報のように、画面ではなく直接人と接しながら得られる情報収集も取り入れてみましょう。
転職活動は、短期間といえども「孤独」との戦いです。
たくさんの情報を集めることができなかったとしても、人と定期的に会うことは転職活動中は大切なストレス解消方法です。
ステップ3 応募と面接
応募と面接には1カ月程度かかります。
この1カ月は、転職活動中でもっとも忙しい時期になります。
応募と面接をしながらも、常に個々の企業の進捗を確認し、次の手を考え続ける必要があります。
この「次の手を考え続ける」ことができるかできないかで、転職活動の長さが変わってくるとも言えるでしょう。
応募と面接は、自分のスケジュール通りにはなかなか進みません。
採用担当者とスムーズに連絡が取れるように気を配り、「滞り」がないようにスケジュールを管理していきましょう。
ステップ4 内定と退社、そして入社
内定と退社はセットで行い、内定から入社までの期間に手続き処理を終えられるようにします。
内定が出たら、速やかに退職を申し出ます。
一般的な会社ならば、退職希望の1カ月前には退職の旨を伝えるように決められています。
会社の都合も考慮して、内定後1カ月から2カ月以内には退社したいものです。
内定が出ると、つい新しい会社に気持ちが向いてしまうものです。
しかし、退職するときには「提出する書類」と「受け取る書類」があります。
受取忘れがあると、退職したにもかかわらず再び会社を訪れなくてはなくなり、余計な時間がとられてしまいます。
退職が決まったら、受け取る書類をリストアップして、ひとつひとつチェックをするようにしましょう。
まとめ
今回は、転職活動を「3カ月」で終わらせるスケジュールについて、解説してきました。
3カ月で転職活動を終えるスケジュールは、とても大変です。
なにか不備があると、やり直さなければならなくなり、時間がかかってしまいます。
転職活動を短期間で終えるためには、「やりなおさない」ことがポイントです。
事前に不備がないように、やることリストを作成し、確実にこなしていくことがコツになります。